2020年6月22日月曜日

2019年度日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ問題14の解説

問1 日本が、外国人の看護師候補者と介護福祉士候補者を受け入れている経済連携協定(EPA)締結国の3か国の適当な組み合わせを選ぶ問題

📖赤本(第4版)関連箇所:P371


EPA、特定技能に関する基本的な問題です。赤本にも記載されていますし、よくTVニュースや新聞などでも取り上げられることなので、常識問題として確実に正解しておきたい問題です。


正解は3インドネシア、フィリピン、ベトナムです。


☞超重要絶対暗記 《外国人看護師候補者と介護福祉士候補者の受入れ》
⦿日本は、インドネシア、フィリピン、ベトナムそれぞれの国との二国間経済連携協定に基づき、3か国から看護師候補者介護福祉士を受け入れている。


(参考)厚生労働省ホームページ
インドネシア、フィリピン及びベトナムからの外国人看護師・介護福祉士候補者の受入れについて |厚生労働省




問2 外国人の看護師候補者と介護福祉士候補者に与えられる在留資格として適当なものを選ぶ問題

📖赤本(第4版)関連箇所:〚在留資格〛P369


こういった最新情報は赤本(第4版)には掲載(反映)されておりませんので、検定に臨む前に、法務省や厚生労働省のウェブサイトで最新の情報を確認しておくことが必要です。


正解は2「特定活動」です。


☞超重要絶対暗記 《在留資格「特定活動」》
⦿特定活動:法務大臣が個々の外国人について特に指定する活動。外交官等の家事使用人,ワーキング・ホリデー,経済連携協定に基づく外国人看護師・介護福祉士候補者など。

(参考)
法務省ホームページ
http://www.moj.go.jp/ONLINE/IMMIGRATION/ZAIRYU_HENKO/zairyu_henko10_21_08.html

厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/content/000639886.pdf
https://www.mhlw.go.jp/content/12601000/000485526.pdf




問3 外国人の看護師候補者と介護福祉士候補者への「日本語研修」が行われる時期について適当なものを選ぶ問題


この問題も知っているかいないか(だけ)です。検定に出題されるということは、日本語教師になるからには知っていないといけない、または知っているべき事柄ということなのでしょうから、分からなかった人は、厚生労働省「経済連携協定(EPA)に基づく外国人看護師・介護福祉士候補者の受入れ概要」を見て勉強しておきましょう。


それによると、インドネシア・フィリピンは訪日前日本語研修(6か月)、訪日後日本語研修(6か月)、ベトナムは訪日前日本語研修(12か月)、訪日後日本語研修(2.5か月)となっておりますので、


正解は4になります。


(参考)厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/content/000639886.pdf




問4 看護師・介護福祉士候補者が受験できる国家試験に関し適当なものを選ぶ問題


この問題も知っているかいないかの問題です。文脈から・・・・論理的に考えて・・・・残念ながら答えを知っていなければどうにもなりません。頑張って勉強しましょう。


厚生労働省ホームページ「経済連携協定(EPA)に基づく外国人看護師・介護福祉士候補者の受入れ概要」PDFの2頁目に記載してあります。


看護師候補者は上限3年の在留期間中、毎年受験できます。一方、介護福祉士候補者は上限4年の在留期間の最終年(4年目)に受験することができます。


したがって、正解は1になります。


(参考)厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/content/000639886.pdf




問5 「(外国人)候補者に配慮した試験の見直し」の内容として不適当なものを選ぶ問題


この問題も知っていないと、どうしようもありません。


平成25年2月15日に厚生労働省から発表された以下の資料をご覧ください。

(参考)厚生労働省ホームページ
第102回看護師国家試験で経済連携協定(EPA)に基づく外国人候補者への特例的な対応をします |報道発表資料|厚生労働省



1 厚生労働省の発表資料に「全ての漢字に振り仮名を付けた問題用紙を配布」とあるので、選択肢1の内容は適当と言えます。

2 厚生労働省の発表資料に以下の記載があるので、選択肢2の内容は正しいです。
〇試験時間を一般受験者の1.3倍に延長
  一般受験者   午前・午後 各2時間40分(合計5時間20分) 
  EPA候補者   午前・午後 各3時間30分(合計7時間)
3 厚生労働省の発表資料では「疾病名には英語を併記する」というだけで、問題文に英語を併記するということではありません。よって、選択肢3の内容は不適当と言えます。

4 厚生労働省の発表資料に「難解な用語・表現は言い換える」とあるので、選択肢4の内容は適当と言えます。


したがって、正解は3になります。 

0 件のコメント:

コメントを投稿

2019年度日本語教育能力検定試験 試験Ⅰ問題10の解説

問1 エラーとミステイクの説明の組み合わせとして適当なものを選ぶ問題   📖赤本(第4版)関連箇所:P281 ミステイクとエラー、さらにエラーの下位分類であるグローバル・エラーとローカル・エラーは、超重要ワードなので、もし、それらの違いをきちんと理解できていないのであ...